【5/29】第90回定期交流会「海外起業で成功するには~400名以上の和僑起業家と出会って~」開催レポート

講演タイトル:海外起業で成功するには~400名以上の和僑起業家と出会って~

講師:堀内弘司氏(和僑研究者)早稲田大学・桜美林大学・工学院大学 孔子学院 客員研究員

日時:5月29日(日)16時~18時(15時30分会場)

場所:深セン粤海酒店11階会議室

 

第90回深セン和僑会定期交流会は「海外起業で成功するには~400名以上の和僑起業家と出会って~」というテーマで、和僑研究者として、早稲田大学で博士号(Ph.D.)を取得した、堀内弘司氏にご講演頂きました。

 

早稲田大学大学院アジア太平洋研究科博士課程に在学した堀内氏は、上海・重慶・北京に1年半あまり滞在しながら、中国に越境した日本人の経営者・ビジネスパーソン150名近くの人々にインタビューを求め、丹念に中国ビジネスに関する経験や知見を聞き取り、調査するという質的研究を行なってきました。

 

堀内氏の研究努力は、中国の現地で生きる日本人ビジネスパーソン達の生々しい経験や考え方、ビジネス上の戦略・戦術などを丹念にライフストーリー調査法で聞き取り、分析したものです。堀内氏は「海外に仕事の場を求めて越境した日本人=和僑は日本の未来に降りかかる様々な問題を海外から支えていく可能性を持っている」と述べています。

 

私自身、香港で起業して7年になりますが、海外で起業して成功される方には一定の成功パターンがあると思います。他人が真似できないことをしているか、大企業がやらないニッチな市場に特化しているかのどちらかだと思います。私も良く思うのですが、海外で起業して成功する人というのは、10人に一人いるかいないかぐらいの確率ではないかと思います。サラリーマンとしてエリート街道を歩んでいた人が、起業して失敗する姿を見て、非常に残念に思うこともあります。

 

今回、堀内さんの沢山の和僑に対するインタビュー活動を通して、どういう人が海外で起業して成功しているのか、海外で起業して成功するための条件は何か、海外で起業して成功する人と成功しない人の違いは何か、そんな話をお伺いすることで、今後起業を検討している人達に向けたマイルストーン的なお話ができたら良いのではないかと思い、今回の講演を企画させて頂きました。

 

今回の堀内氏の講演を通して、参加者の皆様は自分自身の仕事の意義を見直す大変良い機会となったことと思います。近年、人件費と物価の上昇が続く中国では、日本人が現地で起業する難易度が高くなってきているようにも思いますが、何度でもチャレンジできるビジネス環境は素晴らしいと思いますし、アイデア次第で誰にでもチャンスが巡ってくるマーケットではないかと思います。

 

また、日本から中国へ転職ならぬ転国をする若者達も増え続けており、実力次第で20代~30代で日系企業の管理職を任されるケースも多数あります。海外起業で成功するための秘訣は、自分の会社を興すということ以外に、社内起業で成功を収め、管理職へ上り詰めるケースも見えてきました。

 

私自身もそうでしたが、最初から大きなリスクを取って起業するのではなく、自分の商品を買ってくれる可能性が高い対象顧客を絞り込んでから起業した方が、リスクが低いと言えるでしょう。起業のための起業をするのではなく、会社から給料をもらいながら、社内起業を目指すのも人生の良い選択肢の一つと言えるのではないかと思いました。

 

深セン和僑会事務局

木津 英隆

 

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